イチフジ株式会社 宮元 聡志（みやもと さとし）さん｜沖縄の不動産会社インタビュー

── もともと宮元代表は不動産業の出身ではなかったんですね。

そうですね、転職を考えた時は子供が小学生に上がったころでした。
3年間で宅建を取得できればと思って勉強したら1年目で合格。
当初描いていた計画よりも早く合格できたので、残りの2年は知識を深めようと大学で法学を学び、「不動産の知識を深めるには」と恩師からの勧めもあり、不動産鑑定事務所に拾っていただきました。

不動産業と不動産鑑定業は全く別物ですが、働きながら勉強することができた貴重な期間でした。その後、務めた不動産会社でも多くの勉強をさせていただき、たくさんの方々に多大な恩恵を受けたことに深く感謝しております。

── 大きな転機を経て開業されたのですね。

妻と二人で営業していたところに、本土で仕事をしていた後輩から「結婚を機に戸建を買いたい」と連絡がありました。

はじめは彼とは顧客の間柄となりましたが、度々会ううちに彼が不動産業に興味を持つようになり、やがて「本土から引き揚げて不動産業に転職したい」と相談されました。それならと「一発で宅建に受かったら、ウチへの入社を考えてもいい」と話したんですね。 そしたら「宮元さん、一発で受かりました！」と（笑）。
これも運命だなと思い、一緒にやっていこうとなり現在に至ります。

── すごい縁ですね！

人との縁はずっと変わらず大事にしていきたいと、仕事の大小にかかわらず、迅速丁寧な対応は追求し続けています。

利益を追求することも社会の歯車となるためには重要ですが、これまでに築いてきた信頼関係も疎かにしてはいけない。
弊社ができる誠心誠意の対応はこれからも心掛けていきたいですね。

── では、今後の展望についてお聞かせください。

まずは本業である賃貸・管理を守りつつ、事業の拡大を目指していきたいです。
賃貸管理物件を倍増させ、仲介・自社買取り物件取得などにも注力し、関連業種への業務展開も考えています。

また、弊社事務所を構える浦添や首里石嶺地区の地域活性化にも貢献していきたい。
石嶺地区は福祉センターを中心とした「福祉のまちづくり」を目指して取り組んでいますが、私自身が地域の見回りや草刈りなど地域活動に参加する中で、高齢者が高齢者を見守るという現状を目の当たりにしています。

これらの高齢者問題が別の地域にも潜むものととらえ、不動産業として浦添・首里石嶺地区からビジネスモデルを発信・提案できることを模索しています。

── これからの社会を考えると、見過ごせない課題ですね。

── 最後に、宮元代表ご自身のことについてお聞かせください。いま関心のある事柄などはありますか。

農業・農園・産業ビジネスに興味がありますね！
これも地域貢献とかかわる話ですが、名産品のラベルに生産地や生産者の名前が書いてありますよね。それを見ると、「この人は地域貢献をしているなぁ」と考えてしまいますね（笑）。

あと、家族でバスケット観戦にもハマっていますが、試合会場でグッズを買う時にも販売元を気にしてしまいます（笑）。

── 四六時中、地域貢献が頭にあるのですね（笑）。バスケット観戦の話がありましたが、スポーツの経験は？

バスケットと空手もしています。
空手の師匠とは稽古だけでなく、大綱引きの綱作りなど言い尽くせない程大変お世話になりました。師匠から授かった「手に取らん内心許すな」という書は事務所に飾っていて、私の人生訓として目に留められるようにしています。

── 人との縁の大事さを感じるお話でした。本日はお忙しい中、ありがとうございました！