グーホーム【沖縄不動産会社インタビュー】
株式会社オクト管理
渡久地 政彦さんに聞いてみた
2018年 2月号掲載
長年の実績でノウハウ蓄積
── それでは始めに御社の概要についてお教えください。
現在は6人の従業員がいます。 主な業務内容は商業ビルの仲介・管理・斡旋、アパート・マンションの管理・斡旋で、売買の斡旋も行なっています。 主な営業エリアは事務所がある松山を含めた那覇地域です。アパートは宜野湾等の物件も扱っています。
── 御社の経営方針についてお聞かせください。
弊社は商業ビルの管理が大きな比重を占めていますので、この分野の専門家になろうと考えています。 商業ビルについては売買も扱っていますので、そういった強みを特化させていこうと、最近は特に考えていますね。
── 商業ビルと、一般的な住居の管理の違いはありますか。
かなりありますよ。例えば住居の場合、水道や電気など不具合が起こると生活そのものに支障が出るので、緊急に対応しなければなりません。
一方で商業ビルでは、設備に不具合が起こったとしても、生活そのものに関わるという視点で言えば、緊急度は住居よりも低い。
その代わり、稼働する時間帯がはっきり違うので、夜間対応のノウハウは必要ですね。
使用している設備も特殊性があるので、住居の管理を専門にしていた方には難しいかもしれません。
── 商業ビルに合った管理のノウハウがあるのですね。
もう二十数年、商業ビル管理をやっていますが、たとえ夜中に呼ばれたとしても、
電話対応で緊急処置の方法を説明して完了する事ができるくらいには、ビルや設備の特徴などに詳しくなりました。
商業ビルの契約についても、一般の住居以上に高額になりやすく、リスクが高い。
そういったリスクやノウハウも分かっているので、商業ビルの管理に特化していった方がいいなと思っています。
不動産業は一般的に従業員の定着率が高くないのですが、弊社の従業員は皆10年以上のキャリア。彼らが蓄積してきたノウハウも強みの一つですね。
現場での経験が何よりの教育に
── 御社の社員教育方針についてお聞かせください。
まず、代表者や幹部が現場を知らないと難しいですよね。 現場を知っているからこそ、苦労したことも直に伝えられます。 商業ビルの管理はトラブルの連続ですが、その経験がノウハウとして蓄積される。 そういった経験を、現場に出て一緒に積み重ねることが何よりの教育になりますね。
── 従業員の皆さまも現場で鍛えられてきたということですね。
ある程度の事は分かっていて経験もあるので、ビルのオーナーさまにもアドバイスが可能だと思います。
── 心強い味方になる、と。
契約のことや、夜間の緊急処置のノウハウ、夜間に稼働している業者の確保など、オーナーさまが精通していないこともバックアップできます。 スマホが無い時代には、カラオケの配線を覚えておくということもありましたね(笑)。
地域に根差し、息の長い経営を
── 渡久地代表も制定に携わった優良会員について、お聞かせください。
消費者の方に損害を与えるような問題行為をどうやって無くしていこうかというのが取り組みのスタートになります。 「抜き」「囲い込み」といった問題行為をする業者に対しペナルティを与えるという発想が初めにありましたが、同業者の集まりの中で追及し罰則を与えるというのはネガティブな発想です。
そこで、一般の消費者が安心して取引をするために、県流通機構が、倫理観を持って安心・安全な取引に努める会員業者を認定しようと考えました。
強い倫理観を持って対応することで、息の長い営業に繋がり、お客さまの信頼も得られるのではないかというポジティブな考えに基づいています。
まだ始まったばかりですが、今後、消費者の方々にも認めていただいた上で“信頼の目印”になればと思いますね。
── 最後に、御社の今後の展望についてお聞かせください。
もっともっと長く、50年、60年と経営できたらいいですね。地域に根差して、長く続けられたら。
その間にはいいことも悪いこともあると思いますが、全部受け入れて、できればいいかな(笑)。
── 本日は貴重なお話をありがとうございました!