賃貸物件の騒音対策|沖縄の住まい・住宅に関するお役立ち情報

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賃貸住まいに多い
「騒音」トラブルの対策方法

2019年1月号掲載
賃貸住まいに多い「騒音」トラブルの対策方法

賃貸アパートやマンションでは、生活音や話し声、テレビ、音楽などの「騒音」が住民間のトラブルになりやすいものです。
深夜や早朝に騒音で目が覚めてしまったり、逆に自分の立てる物音がほかの部屋の人に騒音と受け止められて苦情が来てしまったり……。現代社会はライフスタイルが多様化しており、生活時間帯も人それぞれです。特に賃貸物件では、さまざまなライフスタイルを持つ人が一つ屋根の下で暮らすもの。

そこで今回は、賃貸物件に暮らす人が知っておきたい騒音対策についてお伝えします。

ほかの部屋からの騒音が気になるときの対策

管理会社や大家さんに相談する

頻繁に騒音で悩まされることが続く場合は、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
どのような音が、どのあたりから、どういった時間帯に多く聞こえるのかなど、具体的に文章などでまとめて伝えると、どの部屋からの騒音なのかを確認しやすくなり、対処をしてもらいやすくなります。音声や動画なども良いですね。
壁や天井を叩いたり、直接苦情を言いに行くなどの行動はさらにトラブルが深刻化する可能性があるので控えましょう。

家具の配置変更などで対策

いつも同じ壁側からの物音がうるさいという場合は、その壁側に背の高い家具などを配置することで遮音効果が期待できます。壁にぴったり寄せるのではなく、少し空間を作って配置するとさらに良いでしょう。
また、遮音シートや吸音材などをはがせるタイプの両面テープなどで貼るのも効果的です。

耳栓で対策

騒音は気になるけれど、そこまで大げさな対策をするほどではないというときは、ひとまず「耳栓」を活用してみることをおすすめします。
耳栓は不快な物音をシャットアウトできるように作られているので、就寝時などに着けるようにすると思わぬ騒音で起こされるということが少なくなるはずです。

自分が騒音の発生源にならないための対策

自分が騒音の発生源にならないための対策
足音が響かないように注意する

人が歩く足音というのは、階下に響きやすいものです。特に、集合住宅での生活の経験が少ない方や、身体の大きい方には、足音に気を使わず無意識にドスンドスンと音を立てて歩く方が多いようです。
2階以上に住む場合は、できるだけ足音を立てない歩き方を意識するとともに、スリッパを履いたり、床にラグマットやカーペットなどを敷いたりして、階下へ伝わる音が少なくなるようにしましょう。

テレビやステレオの音が響かないようにする

テレビやステレオの音は、それほど大きな音を出しているつもりがなくても、上下左右の部屋の人には不快な騒音と受け止められることが多いものです。深夜早朝などに使うときは、音量を小さめにすることやヘッドフォンなどを使用することを心がけましょう。
また、テレビやステレオを床に直接置いたり、壁にくっつけて置いたりすると音が伝わりやすいので、壁から離し、床にゴムやマットなどを置いた上に配置するなどの工夫をしましょう。

簡易防音室などを活用する

賃貸の部屋で楽器の演奏などをしたい人のために、段ボール製の簡易防音室のような製品も販売されています。大きな音を出したい理由のある方は、こうした製品の導入を検討してみることをおすすめします。

賃貸に限らず集合住宅で暮らすときは、ある程度のことは「お互いさま」という気持ちを持つ必要があります。そのうえで近隣への配慮を忘れず、お互いにストレスが少なくなるように暮らしていきたいものですね。