こうするとうまくいく!賃貸物件の探し方
2019年2月号掲載賃貸への引っ越しは、敷金や手数料などの初期費用や引っ越し費用など、お金だけでなく労力もかかります。なるべくスムーズに自分の希望条件に合った部屋を見つけて、引っ越した後で後悔することがないようにしたいですね。
しかし、自分の希望に合った部屋を探すのはなかなか難しいもの。希望条件を厳しくしすぎていたり、優先すべき条件を決めずに探していると、満足いく物件には巡り合えません。今回は、賃貸を探すなら知っておきたい、賃貸物件ならではの探し方とそのポイント・考え方について紹介します。
まずは希望条件の洗い出しから
賃貸物件を探すときに大切なのは、自分が部屋に何を求めるか?をしっかり定めておくことです。まずは、希望する条件を洗い出してみましょう。部屋の条件には、大きく分けて「家賃」「立地」「間取り」「設備」がありますが、代表的なポイントは以下の通りです。
- 家賃が予算範囲内かどうか
- 最寄りのバス亭・駅からの距離はどうか
- 商業施設の立ち並ぶ場所か住宅街か
- 部屋は1階か2階以上か
- 建物の構造(木造・鉄骨など)
- 敷地内駐車場、駐輪場の有無
- エレベーターの有無
- オートロックや監視カメラなどのセキュリティ設備の有無
- 学区の指定
- 日当たりと景観
- 間取り
- バス・トイレが別になっているか
- 収納スペースの広さ
- 台所のタイプ
- ロフトや床下収納の有無
- エアコン、浴室乾燥機、ウォシュレットなどの部屋設備
- 靴箱の有無
- ペット飼育の可否
優先順位を決めよう
希望条件を洗い出し終わったら、その中から何を優先したいのかを決めます。前提として、自分の希望する条件のすべてが叶う部屋を賃貸物件で探すのは大変難しいということを念頭に置きましょう。
引っ越しをする期日が迫っていて早めに引っ越したい場合には、優先順位の中で上位3~5つ程度が合致していれば良しとするなど、ある程度の妥協も必要となります。
家賃は月収(手取り)の3割を目安に
家賃額は、手取りの月収から光熱費や通信費、食費、交際費などの費用を引いた残りの額で、余裕を持って払える程度の額にしておくのが無難です。いい部屋で生活したいからと家賃の高い部屋を選んだ結果、毎月の生活が苦しくなり住み続けることができなくなっては本末転倒です。家賃には駐車場代や管理費なども含まれますが、おおよそ手取り月収の3割を目安にしておくと良いでしょう。
まずは、このくらいの家賃で探したいという「希望家賃」と、支払うことができる「ギリギリの家賃」を決めておきましょう。
物件が絞り込めたら内見を
希望に合う物件を絞り込めたら、内見して部屋内の様子を確認しましょう。ネットや誌面で確認できる画像や文字の情報だけでは、チェックしきれない部分が多くあります。
内見でチェックしておくべきポイントは、TV端子やコンセントの位置、日当たりや駐車場の位置、周辺環境です。南向きでも目の前の建物が視界を遮っている場合もあるので、チェックは欠かさないようにしましょう。家具や洗濯機を置く場所、カーテンを設置する窓の採寸もしておくとベストです。他にも、夜間の人通りや外灯の有無、最寄りのスーパーやコンビニ、病院までの距離も確認しておくと安心です。
譲れない条件を満たしているかをしっかり確認し、優先順位が低い条件は妥協することで、トータルで失敗のない部屋探しができるはずです。