ハーバー不動産 田港 朝明（たみなと ともあき）さん｜沖縄の不動産会社インタビュー

「お客さまのプラスに」が信条　地域ぐるみで成長へ

ハーバー不動産 代表田港 朝明（たみなと ともあき）── 2017年04月号掲載

「一生懸命」と「継続は力なり」をモットーに掲げる。
趣味はゴルフで、プレースタイルは性格と同じ「直球勝負」なのだとか。

兄弟の会社と連携　フットワーク軽い対応

── はじめに、御社の現況についてお聞かせください。

現在4名の社員で、中古住宅やアパートをリフォームしての売買を中心にしています。あと、自社物件の賃貸も100室ほど扱っています。営業エリアは宜野湾市と沖縄市を中心に、北は具志川から南は与那原までになりますね。

── 御社の経営方針をお聞かせください。

お客さまの為にプラスになるように、安くて綺麗で住みよい家を提供する、ということですね。お客さま中心の営業で、要望はできる限り取り入れられるようにします。

例えばキッチンの設備が壊れたと連絡を受けたら、（ご希望によっては）マットごと取り換えもしますよ。私の兄弟がリフォーム会社を経営しているので、発注が手早くできる。実際に弊社で購入した住宅のリフォームも兄弟の会社に頼んでいますよ。

── サイクルが出来上がっているのですね。先日御社のブログで、物件のアンテナ取り付けを田港代表自ら行なっている写真がありましたが……。

あの物件は元々アンテナが付いていたが、前の入居者が持っていってしまったみたいで。業者に頼むつもりでしたが都合がつかなくて、ならば私達が行こう、と。少数精鋭というか、少ない人数で何でもこなせるようにならないとね（笑）。

物件のアンテナ取り付けを自ら行う田港さん

── では、御社の強みはどういった点にありますか。

一度お世話になったお客さまが、新しいお客さまを紹介してくれるという繋がりができています。また、広告はほとんど出していませんが、高い入居率を維持しています。兄弟で助け合って、フットワーク軽く対応できているのが強みになっていると思いますね。

── 勝手知ったる御兄弟だから、仕事もスムーズになると。

現場で１回打ち合わせすれば、あとは任せられる。他の会社だと融通という部分ではそこまでうまくはいかない。ちょっと無理なお願いもしやすいですよね（笑）。

信頼強い社員　売上も好転

（リフォームについて）何度も打ち合わせしなくてもいいというのは強みですね。リフォームのパターン、外装の塗装などもすぐ意見がまとまる。先日リフォームした物件は、協力会社の方のアイデアを受けて外装にワンポイントを入れました。築50年になる中古物件でも、色合い一つで新築と遜色ないほどに印象が変わります。

── 外観の良さで第一印象も変わりますね。では、社員の方々に求めていることは何ですか。

皆素晴らしい社員で、私の方がたくさん教えられています（笑）。それぞれの部門を担当している社員が皆優秀なので、私は直接お付き合いしているお客さまとのやり取りを除けば、現況を確認する程度ですね。

── それぞれの業務については任せている、と。お互いの信頼関係が成り立っているからできることですね。

そうですね、（社員とは）ツーカーの関係。私が移動先から「契約書の書類作っておいてね」と頼んだら、戻る頃にはもう出来上がっている。

── 連携がしっかり取れている。

本当によく噛み合っていますよ。昨年はそれが売上の好調ぶりにも表れたと思います。

プラス思考で成長　地域と共に活性化へ

元々私は信用金庫に20年勤めていましたが、不動産業界にチャンスがあると感じ転職しました。当時家族には反対されましたが、独立して良かったなと思います。創業からの8年間で扱う物件数が順調に増え、売買・賃貸ともに売上を出せる回転ができてきましたね。

── 御社の成長の秘訣は何でしょうか。

社員が優秀だからですね。一人ではなかなかできない。それと、同級生からの紹介があった物件もすべて引き受けてきたことで管理物件を伸ばせました。やっぱり横の繋がりが大事。そして私は誰に対しても、昔からマイナスのことは絶対言いません。悪口を言わず、相手を褒めたりプラスになることだけですね。

── プラス思考が周りにもいい印象や影響を与えているんですね。

そう、周りの人々もプラス思考で話すようになります。どんな仕事でも、プラス思考で褒めることが大事ですね。プラス思考でいると、運も良くなるような気がします。

── 前向きさが運を呼び込んでいるんですね。

地域の皆さんとの繋がりも大切。弊社のユニフォーム（ポロシャツ）は近くのTシャツ屋に作ってもらいました。その他記念写真を撮る時や事務用品の購入、そして水道工事の発注など近隣の店舗にお願いできるものはどんどん頼んでいます。地域も一緒にどんどん活性化していきたいですね。

── では、今後の展望についてお聞かせください。

不動産が動けば周りの様々な業種も動く点で言えば、不動産業は社会の潤滑油。弊社で扱う金額規模が大きくなれば、周りの企業も利益を生み出すことができます。それが大きな目標としてあります。その為にまずは日々の仕事を一つ一つ、お客さまの為に続けていくことですね。