新築と中古、マンション選びのポイント|沖縄の住まい・住宅に関するお役立ち情報

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新築マンションと中古マンション。
住むならどっち?

2017年12月号掲載
新築マンションと中古マンション。住むならどっち?

沖縄への移住を考えている人は当然移り住むための物件を探すことと思いますが、いざ物件を選び始めると、どういった物件が良いのか、新築と中古ではどのような違いがあるのか、立地や治安は問題ないかなど、調べれば調べるほど決断できない状況になることが少なくないと思います。

ここでは、移住用の物件としてマンションを検討している方に向けて、中古物件と新築物件のどちらが良いかについてご紹介します。

物件価格の違い

物件価格の面においては、当然ながら中古マンションのほうが安い傾向にあります。新築マンションは建設会社の土地購入や建設にかかった費用のほかに、不動産会社の広告宣伝費などの営業コストが上乗せされ、そのうえで利益が生じるように価格が設定されているため高額になります。

一方で、中古マンションは新築に比べて広告費によって価格が跳ね上がる傾向は少ないものの、建設地周辺の治安や立地など好条件が揃っている場所は新築マンション並みに価格が高くなるケースがあります。

このため、移住予定の地域にある新築と中古のマンションの価格差を予め調べておくことをオススメします。参考までに、物件価格は築11年以上になると新築時のおよそ7割の金額に、16年以上になるとおよそ5割の金額まで下がると言われています。

設備の違いは?

新築マンションであれば言うまでもなく、新しい設備が導入されています。共用部分の設備も新設されたものなのでセキュリティーも充実していることが多いと考えられます。最新の設備やデザインであればあるほど価格は高くなる傾向にありますが、肝心の設備の内容やデザインまで自由に変更したり選ぶことはできません。

中古マンションは専有部分のみという条件はつくものの、リフォームやリノベーションにより自分好みの設備を導入することができます。共用部分はさすがに自由に変更することはできないため、インターホンやディスポーザー(生ごみ処理機)などといった設備を取り付けることはできないないので注意しておきましょう。

安心できる環境かどうか。保証の有無は?

新築マンションの場合、住み始めた後に建物構造に欠陥が見つかった際は10年以内であれば保証を受けることができます。新築マンションは完成前の段階で完成予想図などを公開し、多くのユーザーはそれを見て購入することが多いため、このような措置が取られています。

対して中古マンションは、建築済みの物件を実際に確認できるという安心があるものの、新築に比べて建物の保証が短くなるため注意が必要です。売主が個人の場合、主要構造部の保証は2、3か月程度、住宅設備の保証は7日間と期間が短いケースも珍しくありません。なかには保証期間なしという物件もあります。

売主が不動産会社の場合は法律によって2年以上の保証が義務付けられているため、最短の2年が適用されることが多いです。中古マンションをリフォームする場合、同時に既存住宅瑕疵保険(きぞんじゅうたくかしほけん)を利用することで、工事完了後に欠陥が見つかっても5年以内であれば保証を受けることが可能になります。

立地から選ぶなら、中古マンションがオススメ

やっぱり気になるのは、マンションの周辺環境・立地

立地が良いとされる地域に必ずしも新築マンションが建設されるとは限らないため、立地が良い地域をある程度絞ってからその地域の中古マンションを探すほうが選択肢が多く、また自分の予算に合った物件を選びやすいと言えます。

いかがでしたでしょうか?新築マンションと中古マンションには、それぞれに長所と短所があり、どちらが良いとは言い切れません。価格はどれくらいか、建物の設備で重視しているものは何か、周辺環境はどうなっているのかなど、自分にとって譲れないポイントを予め決めておいてから選ぶことが重要です。自分のライフスタイルにあったマンション物件を選べるよう、情報を整理することが、後悔しないマンション選びの基本です。