初めての賃貸暮らし。
守りたい生活のマナー
2019年5月号掲載
春からの新生活をアパートやマンションで始める方というも多いのではないでしょうか。
賃貸では、住人同士が気持ちよく生活するためにマナーを守ることが大切です。ぜひ、賃貸物件で暮らすための正しいマナーとルールを知っておきましょう。
共有スペースのマナー
賃貸では、基本的に自分の部屋以外は共有スペースになっています。さまざまな人が利用するので、日頃からきれいに使うよう心がけましょう。
エントランス
自転車を長時間放置したり、郵便受けに入った不要なチラシを捨てたりするのはマナー違反です。ほかの住民が毎日通る場所なので、大切に使うようにしましょう。
廊下
廊下も共有スペースなので、たとえ自分の部屋の前でも私物や古新聞、ゴミなどを放置するのは迷惑行為になります。また、ほかの住人と廊下で会ったときは、会釈ぐらいはしておきましょう。好印象を持たれたほうが、気持ちよく生活できます。
ベランダ
専用スペースと思われがちなベランダも避難用はしごや境界板を設置しているため、緊急時は避難路として確保されている共有スペースです。災害の際にスムーズに避難できるよう、物置やテーブルなどは置かないようにしましょう。また、床にタイルなどを敷く場合も、家主や管理会社に許可を取った方が無難です。
音のマナー
賃貸でもっとも多いのが騒音トラブルです。生活音は自分では気が付かないことが多く、知らないうちに隣人の生活に迷惑をかけてしまっていることもあります。
洗濯・掃除
夜10時から朝7時ぐらいまでの時間帯は要注意。洗濯機や掃除機といった大きな音の出る電化製品の使用は控えましょう。防音効果の高い構造であっても、上下階の部屋に音が響きます。
入浴
沖縄の賃貸はシャワーのみの物件が多いですが、深夜や早朝の給排水音は意外と響きます。ほかの住民の眠りを妨げてしまうので、シャワーを浴びるのはできるだけ早い時間か、次の日の朝にしたいものです。
目覚まし・電話
鳴りっぱなしの目覚まし時計、または深夜の電話の音は建物全体に響き渡ることもあるので注意しましょう。深夜に電話がかかってくることが多い場合は夜の間だけ、着信音のボリュームを下げておくのがマナーです。
音楽
音楽やテレビのボリュームは時間を問わず気を付けてください。もし、フローリングの床にオーディオやピアノを置くなら、カーペット、ゴム板などを敷いて防音対策しましょう。
来客時の声
新居に友人が遊びに来たとき、つい楽しさのあまり話が盛り上がってしまうこともありますよね。ただし、あまり騒ぎ過ぎるのは考えもの。越したばかりで騒音の苦情が来てしまった、なんてことになりかねません。夜間は大声で騒がないよう注意しましょう。また、子供の騒ぎ声や駆け足なども気になる生活音にあげられます。
ゴミのマナー
近隣からも苦情が多いゴミのマナー違反。ひとりがルールを守らないことで、賃貸の住民全体に迷惑をかけてしまうことを理解しましょう。ゴミ出しは自治体によって異なるので、ホームページなどでルールを確認してください。指定のゴミ袋が必要な場合は用意し、ゴミ置き場の場所もチェックを忘れずに。
ペットのマナー
ペット不可のアパート、マンションで隠れてペットを飼うと、契約違反によって退居しなくてはいけない場合もあります。どうしても飼いたいなら、最初からペット可の物件を選ぶか、家主に相談してみましょう。
希望がかなう賃貸物件もある
賃貸ではどの物件も生活のマナーやルールを守ることが求められます。もし、「ペットを飼いたい」、「楽器を演奏したい」、「自分でリフォーム」などの要望があるなら、物件や契約内容によっては可能です。不動産の担当者に要望を伝えてみましょう。
現代社会はライフスタイルが多様化しているので、生活の時間帯も人ぞれぞれです。同じ屋根の下で暮らす住人同士、マナーを守って快適に過ごしましょう。