株式会社アミール不動産阿比留翔平（あびるしょうへい）さん｜沖縄の不動産会社インタビュー

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沖縄の人の温かさに魅力を感じて起業！豊富な知識量で挑戦！

株式会社アミール不動産
代表取締役阿比留翔平（あびるしょうへい）── 2024年10月号掲載

経費節約も兼ねて店舗内装はDIYで整えたという。
ただし、気に入っていない部分も多いらしく「まだ仕上がってません」とのこと。

木造住宅の知識に絶対の自信アリ！

沖縄警察署越来（ごえく）交番から国道331号線を北向けに車で1分。ブルーのさわやかな看板が目印。

── はじめに御社の概要について教えてください。

現在、私とスタッフの2名体制で売買仲介をメインにしています。
中部がメインの営業エリアですが、お客さまからの要望があれば南部・北部でも対応いたします。

── ところで『阿比留」という苗字は沖縄では聞き慣れないのですが、ご出身は？

地元は長崎ですね。
地元では結構メジャーな苗字で、沖縄で言う『比嘉さん』ぐらいの感じです。

── それはメジャーですね（笑）。沖縄で開業したのはどのような経緯が？

最初は東京で飲食関係や営業職などの仕事を転々としていました。
一時は不動産投資系の企業にいて、そこで不動産に関する知識を付けましたね。

その後、福岡で建築・不動産関連の大手企業に転職してハウスメーカーの営業を担当しました。

── 不動産以外の仕事もされていたんですね。

福岡で10年、関西で1年ほど勤めていたのですが、この時に沖縄エリアも見るようになったのが沖縄との出会いです。

関西に転勤した頃には管理職として多くの部下を抱える反面、自分自身のチカラで給料が上がるという感じではなくなってしまって。
そこで一度見切りをつけて沖縄で起業してみようと思い立ち、今に至ります。

── 起業したキッカケは自身の思いから？

『一度チャレンジしてみたい』というのが正直な思い。
家族もいるので葛藤はありましたが、一回やってみようと。

いま一緒に働いているスタッフは福岡時代の部下で、実は沖縄でやろうという話を最初にしたのは彼。
この時はちょうど福岡から関西へ異動するタイミングだったので断ったんですが、先ほど話したような経緯もあり声を掛けました。

── 沖縄を選んだ理由は？

全国を飛び回った中でも、人の温かさが段違い。
「何て優しい人たちばっかりなんだろう」というのが率直な思いです。

仕事がしやすいし、「この人たちのために良くしてあげたい」と感じるような人ばかりなのが一番ですね。
また、本土で培ったノウハウを強みとして活かせるのではないかと感じたのもあります。

── 御社の強みについて詳しくお聞かせください。

木造の注文住宅では、より細かい部分までお客さまに説明できる知識量は一般的な仲介業者に負けない自信があります。
建物に関するお客さまの疑問は、お待たせすることなくご説明できます。

沖縄では戦前～戦後で木造からRC造が主流になった経緯があり、台風やシロアリ被害に対する不安を抱える方もいらっしゃいます。
現代の木造住宅は第三者機関による検査を行い、耐震・耐風など基準を満たしているか品質のチェックを行うので、RC造に比べて劣るということはありません。

── 客観的な評価が根拠になっている。

先々の事を考えると、解体する時もRC造よりも費用を抑えられるメリットもあります。
子の代に相続して建て替えということになっても、木造の方がやりやすいと思います。

現体制でどこまでやれるか基準探しの1年に

── 本格的な営業がスタートして2か月ほどとのことですが

最初の1か月は、なかなか反響を掴めず厳しかったですね。

今月に入ってからは、グーホームも活用して上向きになってきました。
ウェブでの反響が重要なので本土のコンサルタントなどにも相談したり手を打っています。

先々はスタッフ増員も考えていますが、今の2名体制で全力をぶつけてこの1期目にどれくらいいけるのかも計りたいところ。
今できている契約件数がたまたまなのか、平均値に達しているのかというラインも分からない状態なので、今後のジャッジの材料にして自分の時間も作れるようにしていきたいですね。

── 忙しさもあるが充実感もある？

そうですね。
単身赴任で来ているので仕事に集中できている部分もあります。

── 阿比留代表にとってゴールとして見据えているものは？

今はないですね…。
ひとまずは自分の時間があって、ちょっと贅沢をしても困らない程度の収入があれば、といったところ。

また前職で多くのスタッフと仕事をしてきた事もあって、今の体制はちょっと寂しいなと思っています。
最初は自由に動けていいかなと思ってたんですが寂しさの方が上回るかも。
困っている人を助けて、その人が喜んでくれる事に幸福度を感じるので、従業員を増やして支え合いながら仕事を進めていくのは目指したいところです。

ゆくゆくは仲介だけではなく、例えば収益物件関連も伸ばしていきたいと思います。
全国にネットワークがある点も強みなので、県内だけにこだわらない事業展開もアリかなと思っています。いろいろ考える事はありますが…何が成功なのか、幸せなのか難しいですよね。

── 個々の人生に関わるところ難しいですね。ひとまずの目標にしていることは？

数字的な細かい部分以外で言うと『1件成約を取るごとに事務所の用品を1つ購入できる』というルールを決めていて、最初に買ったのはウォーターサーバー。
これは思いのほか安くて驚いたんですけど（笑）。

次にテレビを買いました。
自分たちへの成功報酬という感じですね。
結構、事務所が広くて持て余している部分もあるので賑やかにさせたいなと（笑）。

── 『成功報酬』いいですね！次に買うなら何を？

次はカウンターか観葉植物か、それぞれのデスクにキャビネットが無いので…それかな（笑）。