株式会社ジョイハウス 城間 竜治(しろま りゅうじ)さん|沖縄の不動産会社インタビュー

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宜野湾市の不動産会社:株式会社ジョイハウス 城間 竜治(しろま りゅうじ)さんへのインタビュー 宜野湾市の不動産会社:株式会社ジョイハウス 城間 竜治(しろま りゅうじ)さんへのインタビュー

三位一体の空室対策で中古物件に新たな輝き生む

株式会社ジョイハウス
係長
城間 竜治(しろま りゅうじ)── 2019年08月号掲載

「巧遅は拙速に如かず」をモットーにする行動派。
休日は一転して本の虫になるのだとか。

合理化の時代に非合理的な信頼づくり

国道330号沿い、我如古十字路から北向け徒歩7分、淡黄色の建物が事務所。
国道330号沿い、我如古十字路から北向け徒歩7分、淡黄色の建物が事務所。

── はじめに、御社の概要についてお聞かせください。

現在6名の社員で、賃貸・売買・建物管理をメインに、不動産業全般ですね。営業エリアは県内全域で、北部は今帰仁、南部は糸満まで…ということもあります。賃貸では特に宜野湾エリアに注力しています。

── では、御社の経営理念について教えてください。

「初めに心ありき」「理にかなった思い」といった言葉もありますが、インターネットが普及・発達している昨今、“いかに合理的であるか”が求められている時代だと思います。
ですが、不動産業は人と人のお付き合いを大事にしていますので、その点については非合理的であっても良いのでは、と。時間を多く割いてでも人間関係づくりに力を注ぐべきだという話はしていますね。

── 不動産の中心にいるのは“人”ですからね。

あとは、お客さま以上に家作りやお部屋さがしに熱心になれるかという点は大事にしていますね。

── 熱心さがお客さまへの誠意に繋がる、ということですね。

はい。私たちがお客さまの住まいについて一生懸命考えていく姿勢がなければ、お客さまの本音を伺うこともできません。なので、そこは大事にしているところですね。
現在は同業他社も多い中で、差別化のために価格を下げるという手段をとることは簡単ですが、自分達の仕事を安売りしたくありません。

価格に代えて提供できるものとなると、お客さまに担当社員が選ばれるような信頼関係を築くこと。単に物件の条件だけではなく、“人”で決めていただく、という点はこだわっていますね。

自分の物件をもう一度好きになる機会を

── それでは、御社の強みについて教えてください。

弊社の親会社でもある喜神サービス(うるま市の総合リフォーム業)、日本管理センターと提携して「スーパーサブリース」というサービスを展開しています。

現在、大手の不動産会社ですと新築のアパート・マンションについて家賃保証を行うというサービスが多くあります。
その一方で、築2~30年を迎えた物件のリフォームを検討しているものの、すぐに集客に繋がるかと不安視されているオーナーさまが多くいらっしゃいます。そこで、弊社が管理を行うという条件で、リフォームのご提案および家賃保証をさせていただくという内容になっています。

オーナーさまにとってはリフォーム後の入居に関する不安を取り除ける、銀行の融資を再度受けられるといったメリットがあります。現在は新築物件が注目されがちですが、弊社としては建物をお預かりすることは一生のお付き合いだと考えております。世代をまたいで物件を守っていく、既存の物件を大事にしていくということに重きを置いています。

── 提携企業それぞれの得意分野を活かして、お客さまの物件を守っていくということですね。

県内の不動産状況を見ると、建築単価・坪単価の高騰がそのまま家賃にも影響を与えています。その結果、新築物件に住みたいけれど予算が合わない、なので希望のエリア内できれいにリフォームされた物件を探しているというお客さまが増えてきています。そういった現状を踏まえて、しっかりお金をかけてリフォームすれば、古い物件でも十分集客を見込めるということですね。

7月20日(土)、浦添市西原の「P's SQUARE」でセミナーを開催予定。
7月20日(土)、浦添市西原の「P's SQUARE」でセミナーを開催予定。

── 7月に開催されるセミナーでは、そのお話を詳しくお伺いできるのだとか。

物件が古くなり入居者が減ってきたから即値下げをしよう、という考えは一旦ストップしていただきたい。セミナーでは事前に希望していただければ個別相談も受け付けておりますので、しっかりと収支の出るラインを査定できればと思います。
オーナーさまは自分の物件を我が子のように思っていて、その気持ちはすごく大事。ただし、その物件を長持ちさせるためにはそれなりの手間をかけなければいけません。セミナーを通して、自分の物件をもう一度好きになる機会を作れたら、と思いますね。

目指すは100年先のファーストコールカンパニー

── 好況が続く県内の不動産ですが、今後どのように展開すると見ていらっしゃいますか。

個人の見解ですが、賃貸アパートは飽和状態になってしまうのでは?と。数年先には、空室対策に悩むオーナーさまが増えてしまうかもしれないと見ています。
新築物件ができると、どうしても入居者がそちらに流れてしまうのは避けられない。では、空いてしまった部屋はどうするのかという悩みが生まれるのは十分予測できます。セミナーを通じて今のうちから警鐘を鳴らしていきたいですね。

── 空室対策の一環として“個人経営の民泊”が騒がれていましたが、あっという間に沈静化しました。

大手業者の宿泊業者が進出してきたことで、淘汰されてしまった感はありますね。

── そうなると、今ある物件をどう魅力的にするかがポイントになる。

新築物件の魅力として最新設備の充実ぶりがありますが、これも年が経つと最新ではなくなります。しかし、定期的に物件の設備を新しくするのはオーナーさまにしてみれば収支が合わなくなります。
だからこそ、弊社では“長く住んでもらえる家”を考えて設計から携わったり…ということをしていますね。

── では、御社の将来の展望についてどのようにお考えですか。

“沖縄で一番”というのは当然目指すべきものだと思いますが、従業員にとって“家族に自慢できる職場”を作りたい。
また、社会貢献についても、弊社は「子ども110番の家」として、普段から下校中の子どもたちが立ち寄りやすい環境づくりを創業時から続けています。そうして、100年先も一番に選ばれる“ファーストコールカンパニー”になりたいですね。

株式会社ジョイハウス

株式会社ジョイハウス

所在地

沖縄県宜野湾市志真志4-15-6

営業時間

09:00~18:00

定休日

無し ※日曜・祝日も営業中

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