有限会社丸豊商事 金城 亨(きんじょう とおる)さん|沖縄の不動産会社インタビュー

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浦添市の不動産会社:有限会社丸豊商事 金城 亨(きんじょう とおる)さんへのインタビュー 浦添市の不動産会社:有限会社丸豊商事 金城 亨(きんじょう とおる)さんへのインタビュー

人の絆を重んじる社風 地域と歩んだ43年

有限会社丸豊商事 代表社員金城 亨(きんじょう とおる)── 2016年10月号掲載

ツール・ド・おきなわやNAHAマラソンへの出場歴を持ち、過去には完走を果たしたことも。
家では4人の子供達の良きパパだ。

会長から社員へ 継がれる想い

── それではまず、御社の概要についてお聞かせください。

社員は現在60人ほど在籍しています。業務内容は主にマンションや駐車場の管理と売買、リフォーム業ですね。これとは別に事業部がありまして、そちらでは飲食店経営などを行なっています。不動産業を母体として、様々な業種を展開しているといったところです。

営業エリアは、売買に関しては全島。マンションや駐車場の管理は、那覇から宜野湾までの範囲が主なエリアです。もともと弊社は地域密着型の経営を目指していますので、浦添市内、特に伊祖や大平といったエリアに力を入れています。

── 御社は設立から40年以上になると伺いました。長く営業を続けてこられた秘訣はどのような点にあると思いますか。

弊社は今年で43年目を迎えました。長らく続けてこられたのは、ひとえに会長(豊里友成氏)の考え方やマネジメントの手腕、人徳によるところが大きいですね。(会長の)人柄が人の輪を広げていき、それが仕事にも繋がっていくという在り方が弊社の原点だったと思います。

── 仕事の上での考え方など、豊里会長から社員の方々へ伝えられていることはありますか。

そうですね、人の絆や繋がりを大事にするという考え方が弊社のコンセプトですが、これは会長自身の強い信念からきていると思いますね。会長の「人を大事にすることによって、人が集まってくる」という考え方や人柄が、社員の「企業のために」という気持ちに繋がっていますので。厳しい一面もありますが、途中で見捨てないというか、「(社員の)人生を預かったからには、最後の最後まで面倒を見る」という想いが伝わってきます。

── 豊里会長の熱い想いを、社員の皆さまひとりひとりがしっかりと受け取っているのですね。

そうだと思いますね。こういった想いが仕事にも繋がっていけば、不動産業界の中でも「丸豊」という名前が広がっていく。2代目の社長(豊里友彦氏)を筆頭に、地域密着でお客さまや入居者さまのために行動を起こすことで、これからも弊社の飛躍にも繋げていきたいですね。

── 業務の上で心掛けていることはありますか。

スタンダードなことだとは思いますが、入居者さまとアットホームなコミュニケーションを取ることを心掛けています。また、方針として特別、「努力すること」を掲げているわけではありませんが、弊社の社員は頑張り屋さんが揃っていると思います。

「いかなる困難に直面しても目的を放棄せず、時が深更に及ぼうとも最後までやり遂げる不退転の強い意志を持て」という言葉を信条にして働く社員が勢ぞろいしている。こういった社員の意志が、会社全体の強みにも発展しているように感じますね。

── 意志の強さが御社の結束力にもなっているのですね。ところで、社員の方々のモチベーションを上げるような取り組みなどはありますか。

ありますよ。代表的なのは忘年会。社員ひとりひとりが主役になるようなビデオレターを作るのが恒例になっていて、皆が一致団結して作り上げるんです。この制作が仕事のやる気にも非常に繋がっていて、年間行事の中でも大きなウェイトを占めていると感じますね。

── 次の年へのモチベーションにも繋がっているということですね!

入居者の住みやすさ追求

── さて、地域密着で長らく営業されている中で、沖縄の不動産事情について感じていることはありますか。

最近、新築マンションが増えていて、そうなると既存のアパートで暮らすお客さまも当然「新しい建物に引っ越したい!」という心理が働きますよね。そこで既存の建築物に、新築物件にも引けを取らないような価値をどうやって見出してもらうか。

実際に私たちがリフォームにも携わって見えてきたのが、間取りや配色などについてお客さまがより住みやすくなるようなことを考えることが、今後の不動産業にとって必要なことではないかということでした。

築年数の古い物件が新築に敵わない部分はありますが、入居者の気持ちの潤いは、「住みやすい」と感じた時に初めて得られるステータス。そこに徹底して取り組んでいる企業はまだまだ少ないと思うので、入居者が気持ちよく住めることを常に念頭に置いて仕事に取り組んでいきたいですね。

── 新築物件が急増している近年、古い物件の活用は課題の一つであると感じます。

建物は当然ですが、入居者も年齢を重ねていきますので、その時々に見合ったアフターケアが必要になります。現時点でその全てに対応できているとは言えないのですが、なるべく早急に対応するよう心掛けています。築年数が経過した物件は特に、早急かつしっかりとした改善策は整えなければならないと感じますね。

── そういった現状も踏まえて、今後の展望について考えていらっしゃることはありますか。

売買の強化を図っていくと共に、管理の側面もバランスよく伸ばしていかなければならないと考えています。

周りの同業者を見ると、得意業種と手薄な業種とがはっきり分かれていることが多い。得意・不得意の差が無く、高いレベルでバランスが取れている企業こそ強くなれると思いますので、売買と管理の両方をさらに伸ばしていけるようにしたい。お客さまの住みやすい環境を追求するという点はもちろん踏み外さずに、営業エリアの輪をさらに大きく広げていければ、と思いますね。

── 多種多様な業種を展開している御社ならではの視点ですね。

管理をやっている中で、泥が詰まった側溝の補修をすることや、台風時の漏電被害など大掛かりな作業が必要な場面に遭うこともあります。そういう時はひとまず判断する前に動かなきゃという感じなんですが、緊急時に対応しきれないことも多いので、不動産の管理会社としての体制づくりも必要かなと感じています。

また、今後より多くの物件に関わっていくには、人員の整備や対応のマニュアル化など、構築していかなければならないですね。場合によっては周りの不動産会社や金融業者とコミュニケーションが必要な場面もあるので、会社間の協力体制ができるといいですよね。それには時間が掛かるし、難しい内容ではあると思いますが、時間をかけて業界内での体制が作れたら理想的だなと思います。

体を動かすのが好き マラソンは……

── では金城さまご自身についてお伺いしますが、趣味はありますか。

つい最近までマラソンと自転車をやっていました。この頃は忙しくなってしまってやっていないのですが、体を動かすのは好きですね。NAHAマラソンには去年出場したのですが、完走できなかったですね(笑)。

── 最近興味を持っていることはありますか。

アパート経営をしたいな、と思いますね。40代半ばになった今がメンタルも鍛えられるし、ちょうどいい時期なのかなと(笑)。

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