オロク商会株式会社 具志 浩和（ぐし ひろかず）さん｜沖縄の不動産会社インタビュー

── 御社が注力されている無料査定も、気軽に相談しやすいサービスです。

一般的なイメージとして、不動産はハードルが高い分野。
そこですぐに売り買いの話をするのではなく「現在どれくらいの相場なのか」という話題を入口にしていこう、と。
これは多くの所有者が知りたいと思うところで、売却の意思が無くても「ひとまず価値を知っておきたい」という方が多くいらっしゃいます。

弊社が行う無料査定は不動産鑑定士が行うような評価ではなく、あくまでも『流通した時のおおよその相場を試算したもの』なので、大まかな目安として参考にできるものです。

── 相続という身近な問題とも相まって、そういった資産運用は多くの人が興味を持つ分野だと思います。

相続は多くの方が経験するところですが、税金のことを気にされている声をよく聞きますが、県内の場合は相続財産が控除内で収まることが多く、相続税が発生するパターンは8%程度。

相続では税金の問題よりも、分与に関するトラブルが圧倒的に多い印象です。
そのトラブルを解決する手助けとしても査定が役立ちますし、査定を間口にして相続に関わるサポートを弊社でお手伝いさせていただくことも承っています。

── サポートを一括で依頼できるのは心強いです。

相続の課題では、今後「家族信託」にも注力していきたいと考えています。
これは、不動産の所有者が老後に判断能力が無くなってしまった場合などに備えて、健全な状態のうちに配偶者や子供に所有権を信託するという制度です。

現在この制度の注目が高まっているので、司法書士や税理士などの専門家と協力し、対応できる体制の構築を目指しているところです。

── では、今後の展望についてお聞かせください。

展望では、3つの軸を考えています。

1つ目は、先ほど挙げた沖縄の不動産のポテンシャルにも関わる『法人部門の専門部署の設立』。
社屋や倉庫用地などはニーズが高くありますが、一方で「保有する不動産を有効活用できていない」という課題を持つ法人も多くいらっしゃいます。
その両面にアプローチし、ソリューションを提案できる部署を立ち上げていきたい。

2つ目は、『相続のワンストップサービス化』。
先ほど挙げた家族信託の対応も含めて、弊社でトータルサポートできる体制を構築し、お客さまの困りごとを解決していきたい。

そして3つ目は、『中部拠点の設立』。
ネットの力も疎かにはできませんが、やはりリアル店舗の存在は不可欠。
拠点の存在は広告塔としての価値もあるので、設立に向けて話を進めています。

── 満を持しての中部進出、楽しみです！今回はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました！