地元・小禄に密着営業で36年
有限会社高蔵住宅
代表取締役
安里 明友美(あさと あゆみ)── 2020年06月号掲載
前職は保健師や看護師を務めていたという経歴の持ち主。
カフェ巡りが趣味で、北中城や宜野湾のお店がお気に入りだとか。
異業種から転身。父の跡を継ぎ代表へ

── はじめに、御社の概要について教えてください。
従業員は12名で、不動産管理をメインに賃貸仲介・売買仲介を業務としています。売買については全島承っておりますが、管理は小禄エリアが中心です。
── 小禄エリアは那覇市内の漫湖を境にして南側の地域ですね。では、御社の経営方針についてお聞かせください。
弊社は1983年に先代社長で父の高良達実が、時流の波に影響されない不動産会社の経営を目指して創業しました。
地元であることに加えて、お客さまからの声に応じて即座に駆けつけられるという点で小禄エリアでの営業にはこだわりを持っています。エリアごとに支店を設けていく業態ではない分、効率的に行動できるのは大きな強みと考えております。
── 安里代表は、実は異業種から転進されたとのことですが…。
はい。以前は保健師・看護師として本土で働いていました。全く違う仕事だと思っていたのですが、保健師の時には生活支援や健康相談で利用者のお宅を訪問することが多かったんです。不動産管理も、お客さまのお宅に伺って「困りごと」を解決していくという点では近い部分もあって。なので仕事が大きく変化したという印象はないですね。
専門的知識は今後も勉強を重ねていかないといけませんが「人の生活を支える」という点では前職と共通してやりがいのある仕事だと感じています。
先代社長の言葉が心の支えに
── 経営を引き継いで2年目とのことですが、現在まで振り返ってみていかがですか。
経験豊富なベテランスタッフと、やる気溢れる若手スタッフの皆さまのおかげで、無事に乗り越えられてきたという感じですね!スタッフの力に支えられています。
── 業務を通して先代社長の仕事の一端を垣間見ることもあったと思いますが、その中で発見などはありましたか。
父の職場に入ること自体が初めてだったのですが、社長として抱えてきた葛藤や仕事の重さなど、代表の座に就いてみて初めてわかった事が多いですね。
これは先代が社内に掲示していたスタッフ向けのメッセージなのですが、「回りに感謝し、愚痴をこぼさないこと」、「常に“忘己利他”し、“ありがとう”と感謝し、他人が喜ぶことを行い、無償の奉仕をすること」。他にもさまざまなメッセージがあります。
引き継いだ当初は必要以上に気負っていた部分がありましたが、そんな時にこのメッセージを見て励みになりました。先代はこれらの言葉を指針として行動していたのだろうと思うと反省することもあります。何かあった時に、私自身が基本に立ち返るきっかけとして見ていますね。
── 先代社長の経験や考えがこのメッセージに詰まっているのですね。
引き継ぎもままならないうちに職を継いだので、こういったメッセージや残されたノートなどを見て先代の努力に心打たれます。
── ちなみに、家ではどういうお父さまだったのですか。
メッセージのイメージのままですよ。礼儀正しくて、不器用だけど周りへの感謝を忘れず…穏やかで優しい父でした。
地域貢献の新たな形を模索中
── この2年間で印象深かった思い出などありますか。
先代からお付き合いさせていただいているお客さまが応援してくださることがすごく嬉しいですね。まだまだ至らない部分も多いですが、行く先々で叱咤激励してくださる事がありがたいです。
── では、将来の展望についてお聞かせください。
今後の展望としては、今と変わらず「地元・小禄を大事にしていく」のが第一。そして「貸主さまが安定したアパート経営を持続していけるためのお手伝いをしていく」ということですね。
保健師・看護師の経験から未来の高齢化社会を見据えて医療と不動産を結びつけたサービスの創出を模索しているところなので、それを上手く形にしていけたらと思います。
── 前職の経験を生かして、ということですね。
現在、市の地域包括支援センターの方々と共同で独居高齢者のための支援ができないかと話し合いを重ねています。まだまだ協議の段階ではありますが、地元企業として地域にどう貢献できるかという課題にもしっかり向き合っていきたいです。
── 今回は貴重なお話をいただけました。お忙しいところ、ありがとうございました!
有限会社高蔵住宅
- 所在地
沖縄県那覇市小禄414-3
- 営業時間
10:00~17:30
- 定休日
年末年始、旧盆を除き日曜・祝日営業中
平均年齢30歳のスタッフが親身対応!
遊びに行ける?不動産屋さん
チャチャホーム 合同会社オクマ商事
奥間 千尋さん