実家の2世帯リノベーションで気を付けるべき3つのポイント!
2023.03
年々普及していると感じる「リノベーション」。
マイホーム取得の選択肢の1つとして、少しずつ定着していると感じられる一方、沖縄では土地や既存住宅(中古物件)の値段が高止まりしており、当初の想定よりも費用がかかってしまうことが多くなってきました。
そこで問い合わせが増えているのが、『ご実家』を1世帯から2世帯にするリノベーション。
自身が育った環境で、且つご両親を身近に感じながら、比較的費用を抑えて、自身の理想の暮らしを実現するという良いとこどりの選択ですが、今回はこの『ご実家』2世帯リノベーションを進めていく上で気を付けなければならない『3つのポイント』を紹介したいと思います。
これを読んで『ご実家』の2世帯リノベーションの一歩を踏み出してみてください!
目次
ポイント1:どう暮らしたいのか
まずはじめに間取りのお話しです。
『2世帯リノベーション』は言葉の通り、親世帯と子世帯の2世帯が一つの建物で暮らすためにするリノベーションの事を言います。
お互いの世帯が快適に暮らすためには考えておくべき大事なことがあります。
それが『共有』と『分離』です。どこまで2世帯で『共有』して、なにを『分離』するのか。
お客さまによっては、以下のパターンなどがあります。
- ① 玄関から『分離』をする完全2世帯のパターン
- ② 玄関は『共有』して、リビングやダイニングなどの生活空間は『分離』するパターン
- ③ 全てを『共有』するパターンなど…。
リノベーションであれば間取りは一から作り直すことができるので既存の壁の位置にとらわれる事なく、比較的自由に世帯の住み分けを実現することが可能です。
お互いの生活の時間帯やスタイルを考えながら、どのような間取りであればストレスなく快適に暮らせるのか、『共有』と『分離』をキーワードに是非考えてみてください。
ポイント2:あとどれぐらい住むのか
当社にお問合せをいただくお客さまには、築年数が30年を超える物件も少なくありません。
- ① その建物に『あと何年住む予定』か?
- ② 子世帯のお子さま(親世帯から見たお孫さま)がその家から出たときはどうするのか?
なども考えてリノベーションプランを考えることをお勧めしています。
リノベーションで中身がお洒落に快適になったとしても、建物自体の劣化が激しくリノベーション後数年で住むことができなくなってしまっては、かけた費用が無駄になってしまいます。
限られたご予算の中で理想の暮らしを実現するために、可能な限り室内のリノベーションに費用を使いたい気持ちも十分にわかりますが、長く快適に暮らし続けるためには建物自体にお金をかけて外壁塗装や補修、防水塗装を施すことも重要です。
そのためにも『現状の建物の状態がどうなのか』『隠れた瑕疵はないのか』『どのようなメンテナンスをすれば長く住めるのか』など、リノベーションを検討する前に建物の状況を調べるための『ホームインスペクションの実施』をご提案することもあります。
ポイント3:誰がリノベーション費用を払うのか
最後は、少し難しい『税金関係』のお話しです。
弊社のお客さまの場合、ご実家のリノベーションを最初に検討するのは『子世帯』であることが多いです。そのためその費用に関しても『子世帯が負担する資金計画』であることが多いのですが、そこに『落とし穴』があります。
『土地や建物の名義が親世帯のまま』でありながら、自らが住むからと言ってその建物のリノベーション費用を子世帯が払ってしまうと、『子世帯から親世帯への贈与』とみなされることがあり、そこに『贈与税』が発生してしまうケースがあります。
それを回避するためには、リノベーションを実施する前に『税理士』や『司法書士』、場合によっては『土地家屋調査士』を交えて対策を行うことが非常に重要です。
リノベーション前に名義変更や登記のため、時間と費用を使うことを面倒だと感じるお客さまもいらっしゃいますが、それをしなかった時のリスクを説明し、リノベーションをスムーズに進められるお手伝いをすることも私たちの仕事だと思っています。
最後に
2世帯リノベーションで気を付ける『3つのポイント』いかがでしたでしょうか?
最近では、間取りや内装のお洒落な施工事例を簡単に検索できるのでワクワクしながら考えられるお客さまが多いです。
ただ、決して安くない買い物ですので発生しうるリスクもしっかりと説明をさせていただきながら、お客さまにとっての『ベストなマイホーム』ご提案ができればと思うのと同時に、それがリノベーションであれば非常に嬉しく思います。
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