地域密着13年。アップデート重ね『地域のよろず屋』目指す!
大地
代表者
大城 康治(おおしろ やすじ)── 2022年06月号掲載
普段の会話や説明に、よく「ピラミッド」を例えに出す大城代表。
いつかは夫婦で本物のピラミッドを見に行く計画を実現したいのだとか。
相続や農地も気軽に相談受け付け!
── はじめに、御社の営業方針についてお聞かせください。
地元に根差し、地域密着型で会社を育ててきたというイメージですね。
住民の方々に話を聞くと、相続を始め、不動産について知らないことが案外多い。
相続でいえば、子の代で相続されないまま放置され、孫の代になって明るみに出るという事例もいくつかありました。
私よりも上の世代では、所有している土地や建物をそもそも「資産」として意識していなかったような方もいましたね。
通常の購入にしても大まかな予算の見当がつかず、金融機関へ相談しづらいという方もいらっしゃいます。
そんなお客さまの相談にも一つ一つ丁寧に答えていくことを心掛けています。
こういったコミュニケーションを重ねることで、お客さまと弊社が「持ちつ持たれつ共に育つ」ということに繋がると考えています。
── 地域と共に育つことで地域貢献に繋がる、ということですね。
北中城などの中部エリアでは、地目が「畑」になっている土地が多い。いわゆる農地は「宅地」とは異なって制限が多く、扱いたがらない業者も多い印象です。
さらに、坪単価が安いことや、市町村によって「農地取得のために必要な最低限の面積条件」が定められていることも敬遠されてしまう理由の一つでしょう。
そういった農地の相談も、弊社では承っていますので、「そういえば、畑だったら“大地”と言っていたな」という気持ちで、気軽にご相談いただければと思います。
── 御社は今年で13周年ですが、どのような想いで営業を続けて来られたのでしょうか。
ちょうど不動産の相場が落ち着いた時期に創業し、最初の5年はとにかく「大変だったな」という想いでした。それでも当初は「地域ナンバーワン」を目指し、10年を目標に営業してきました。
昔は10年続けられたら、その後は安泰だと言われていましたから。ところが、実際には毎年新規店が出てきますし「常に競争だ」と、ここ2年くらいで気付かされました(笑)。
── 営業エリアを広域にしている販社も多く、ライバルが多い。
そんな競争の中で今後も続けていくためには「地域密着」を守りつつも、若手業者のように「スピード感」を持って、さまざまなエリアに飛び込んでいかなければならない。そしてさらに、現在の少人数体制でやれる「システムを構築」しなければいけない、と感じました。
そこで、これまで手製のファイルやエクセルなどで作っていた各種リストなどを、使いやすくシステム化していきました。また、情報発信の手段として、顧客向けにショートメールを活用しています。さらに、物件の紹介用にドローンも導入しました。
『メールでの発信とドローン空撮の組み合わせ』は、お客さまにとっても周辺環境が分かりやすく、契約に至るまでの判断材料になっているようです。
良いアイデアは『早くカタチにする』
── 御社ではドローンに加えてVRも導入していますが、そのきっかけは?
周辺環境も含めて分かりやすいので、空撮を取り入れたいという考えをずっと持っていたんです。
以前、ラジコンヘリで試したこともありましたが、操作が難しい上にコストも掛かるので断念していました。それから現在のドローンが普及し始めたのを知り、安定感があって操作しやすく、コストも抑えられるということで、2年半ほど前にすぐ導入しましたね。VRも同じような流れで、専用のカメラを購入しています。
── 新しいツールの情報収集も積極的にされているのですか?
情報を集めるというよりも、お客さまが欲して必要としているものを早くカタチにしていくという考えが第一ですね。
ドローンもVRも使ってみて便利なので「取り入れよう」と、共に会社を支える妻(こずえさん)に話をするんです。
こずえさん:「これがやりたい」と思ったら、ずっとその事を話しているので(笑)。
良いアイデアは早くカタチにしていくべき!
そうしないと意味がありませんし、時機がズレると忘れてしまったり、あっという間に時代遅れになってしまうこともあります。なので、良いアイデアは早くカタチにして使わないといけないと思います。
── 確かに、良い考えでも何も残らなければもったいないですよね。
知恵を行動にして、履歴として記録するなど「見える化」することが大事。
現在は私と妻の二人で営業していますが、いずれは次の代に継ぐイメージがあります。
その時には、考えがカタチになっていて、なおかつ履歴として残っていれば、次に取るべきアクションも分かりやすい。
こういったシステム面を整え、スタッフが楽しく働ける環境や仕組みを作ることが経営には大事と考えています。
朝の学習時間で知識をアップデート
── 大城代表は不動産業に長く携わっておられますが、ここ最近の変化など感じる点はありますか?
最近ではマンションの分譲がありましたが、そこでお客さまのニーズが「多様化している」と感じたことがありました。
── それはどういった点で?
昔は、マイホームを買うのが一般的なゴールでしたが、今はそうとも限らない。いわゆる「ご近所付き合いを避けたい」という考えなどさまざまな理由から、マイホームを理想としない方もいらっしゃいます。
また、マンションにしても購入のためにローンを組むより、高くついたとしても賃貸を選ぶ方もいました。一生涯、同じ地域に住みたい方ばかりではない、住み方も多様化しているのだと気付かされましたね。
── 最近は引越しが趣味という方もいらっしゃいますね。
こういった話題もそうですが、昨今では大きな法改正もあり知識の更新が不可欠なので、宅建業協会が主催する研修を受講したり、最近では始業前の時間を勉強の時間に割り当てています。
── 朝は学習に最適と言いますね。
近くのファストフード店で30分~40分くらい、資料を読み込むのが日課です。
弊社の理想は、地域の『よろず屋』。
5年ほど前から不動産や相続などに関する相談を無料で行なっていますが、地域の方々がいつでも頼りにできるような存在でありたい。そしてまた、お客さまに対して『ありがとう』という感謝の気持ちを忘れない会社であり続けたいですね。
── 今回は貴重なお話、ありがとうございました!
大地
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沖縄県北中城村渡口502
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