『不動産のプロ』知識と経験で沖縄の財産を守り育てる活動に注力
株式会社エレファントライフ
代表
友利 真由美(ともり まゆみ)── 2022年04月号掲載
不動産専門FPともりまゆみ事務所の代表。
趣味は海外旅行で、過去にはバックパッカーでインド一人旅に出たことも。
コロナ禍ではサウナがリフレッシュのひとときだとか。
沖縄の貴重な財産を守り育てる
── はじめに、御社の概要についてお聞かせください。
スタッフは私を入れて3名で、不動産専門ファイナンシャルプランナーのともりまゆみ事務所と、不動産仲介のエレファントライフ不動産の2部門を運営しています。
離島を含めて県内どこでも対応していますが、近ごろは県外のお客さまからご相談いただく事も増えています。
また、不動産専門のファイナンシャルプランナー(FP)として、セミナーの講師や専門紙でのコラム執筆、ラジオ番組出演なども行っています。
── では、御社の経営方針について教えてください。
「正しい知識と経験で沖縄の財産である不動産を守り育てる」を理念に掲げています。
沖縄の不動産は県内外、ひいては国内外からも注目度が高く、価格の高騰ぶりに県民が置いてけぼり状態になってしまうことが度々あります。
しかし、これは県外の方々が感じている沖縄の価値に、県民が気付いていない部分もあるのではないかと。
その価値を見い出し、活用できる方法を不動産の専門家の観点から伝え、沖縄の財産である不動産を守り育てる環境づくりに貢献していきたいと考えています。
── 「守り育てる」という言葉がキーワード。
そうですね、単に『守る』だけだと「売らない」、「使わない」でせっかくの不動産が何も生みません。
なので『育てる』という観点を併せ持って不動産を活用し、価値や収益を創り出していくことが重要。
沖縄の不動産が県民にとって価値があり、利益を生み出すものである仕組みづくりができれば、という想いで活動を展開しています。
── コロナ禍以前は外資系の参入が増加し、不動産の価格が高騰していました。
その高騰も一時は落ち着いていましたが、最近はアフターコロナを見据えて再び活発化する流れがあります。それは沖縄が『魅力的な島である』と多くの方々に認められている事の表れで、喜ばしい事ではありますが、その利益が地元に落ちていないという悔しさもありますよね。
今後は軍用地の跡地利用という課題も出てきますが、個人の利益に終始せず、地元に還元できるような流れを作ることが重要だと感じます。
専門家の観点で柔軟なアドバイス心掛ける
── さて、コンサルタントを行う上で気を付けている点はございますか
売買を仲介する立場ではありますが、それが本当にお客さまのためになるのかという視点は重要です。
例えば、物件を売らなくてもよい方法があるのではないか、あるいは購入した後の返済に問題はないか…そういったアドバイスも、FPの知識が役立てるかと思います。
── 実際に受けられるご相談はどのような内容が多いのですか
弊社が相続メインなこともあり、不動産相続が入口になることが多いですね。
また、そこから発展して不動産の活用や売却といったご相談や、相続に関するトラブルについては弁護士や司法書士といった専門家も交えて対応していくことも多いです。
相談内容は多岐にわたりますが、『守り育てる』という考えにのっとり、お客さまの意向に沿って契約やプランニングを考えてまいります。
── 特に相続に関しては、デリケートなご相談も多くありそうですね
はい、なので話しやすい雰囲気づくりは大切にしていて、事務所の内装もオフィス然とした感じにならないようにしています。それと、「しっかり話を聞く事」、そして「否定しない事」が大事です。
相談者はもちろんですが、その話に出てきたご家族や関係者も否定しないように心掛けています。感情移入し過ぎずに事実を聞き取り、専門家の観点でアドバイスを行うようにする。また、似たような事例でもご家族の意向によって解決方法が異なりますので、柔軟な思考で臨むことを心掛けています。
── ところで、御社では「不動産売却のセカンドオピニオン」というサービスも行っていると伺いましたが
はい、いわゆる病院のセカンドオピニオンに近いイメージですが、不動産売却は一生に一度あるかないかの機会ですよね。
それを思うと、この値段で良かったのか、そもそも売るという選択が正しかったのか、迷うことも多くあるかと思います。
そこで第三者の意見があることで、売却という人生の分岐点に対してより強い自信を持って決断できるのではないか、そのお手伝いをしようというのがこのサービスのポイントですね。
── お客さまの決断の後押しをするということですね
現状の内容に問題が無ければより安心できますし、万一の注意点が見つかることもあります。トラブルを未然に防げたら、いちばん良いですよね。
おかげさまで反響も良く、こちらのサービスを利用される方も増えてきています。
アイデア生む秘訣は教えを求める姿勢
── 御社はメディア露出や新たなサービスに加え、オンラインを使った企画も多い印象ですが、こういった新たなアイデアを生む秘訣などはありますか
色んな人と話すことが第一ですね。
私自身、不動産業以外の方と話すことも好きなので、異業種の方との交流もフットワーク軽く出向いています。自己投資というか、新しいコミュニティに飛び込むのはずっと続けています。
── 新しいコミュニティに飛び込むのはすごく勇気が要ることですね
そうですね、でもある程度の年齢・キャリアを重ねていくと成長が止まってしまいます。なので、意識的に違う年代の方々とコミュニケーションをとったり、最近ではYouTubeなども観て、新たな知識や情報を教えてもらう機会を作るようにしていますね。
世の中を見渡すとすごい人がたくさんいて、私はまだまだだなと。昨今は時代の流れるスピードも早いので、教えを乞う姿勢を忘れてしまったら、とてもついていけません(笑)。
── 勉強になります(笑)。では最後に、今後の展望についてお聞かせください。
コンサルティングの業務は属人性が高くなってしまうのが課題。
なので、次世代の人材育成に取り掛かり、「不動産を守り育てる」という啓蒙を続けていけるようにしたいですね。
それに加えて現在の規模を維持しつつ、スタッフにより多く利益を還元できる形を築いていけたらと考えています。
── 本日はお忙しい中、ありがとうございました!
株式会社エレファントライフ
- 所在地
沖縄県浦添市仲間1-5-7
- 営業時間
10:00~18:00
- 定休日
水曜日・日曜日
お客さま目線とDIYマインドでゆるやかに成長中!
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古堅 涼子さん