国際通りの発展を見守り30年『感謝』の心でサポート!
(有)コスモ・エンタープライズ コスモ不動産
代表取締役
泉川 寛壽朗(いずみかわ かんじゅろう)
── 2023年03月号掲載
コーラスや旅行、読書、ゴルフなど多様な趣味を楽しむ。現在は縁あって購入したウクレレを練習中だとか。
未経験ながら40代で起業し国際通りの成長見守る
── はじめに、御社の概要について教えてください。
現在8名のスタッフが在籍しており、売買・賃貸物件の仲介、自社ビルの賃貸管理などを主な業務としています。
賃貸物件は那覇・国際通り周辺のテナント・店舗・駐車場やアパートが中心で、売買物件は本島全域の物件を対応しています。
── 御社は来年で30周年を迎えられますが、改めて創業の経緯は。
もともと不動産に興味があったというわけではなく、大学卒業後に海外留学を経て、6年ほど国家公務員として行政事務に就いていました。
その後は母のボランティア事業を継ぎ、10年ほどその活動に従事しました。
── 不動産業にはいつ頃から?
41歳ごろでしょうか、当初は民間企業への転職を目指していましたが、一念発起して宅建や建築士、消防設備士などといった資格を1~2年で取得し、起業に至りました。
── 大きな転機を経ての起業だったのですね!
『まさかこの年でこんな底力が出るんだな』と自分でも不思議でしたね。
当時すでに家族もいたので、『一生懸命やらんといかんな』という想いが結実したものと思います。
はじめは『物件も経験もゼロ』この自社ビルと私と妻という状況でしたので、空き物件を自力で探しては、訪問営業を積み重ねる日々。
1か月ほどして第一号の成約をいただくことができました。
── 起業当時の『国際通り』はどういった場所だったのですか。
このビルを建てた頃は、まだ多層階の建物は少なかった。
国吉ファッションビルが先駆けで、花ビルが二番目、次いでこのビルが建ったと記憶しています。
その後はテナントビルが次々と建ちましたが、収支面では苦労したと聞いており、早い時期に建てられたのは良かったなと感じています。
── 昨今はコロナウイルスの流行がありましたが、その影響はいかがでしたか。
コロナ禍の影響で国際通りの人の流れが止まってしまい、テナントは大変苦労した。
人の流れは、まさに血流と同じだと痛感しましたね。
この数年はオーナーさまと協力して賃料などの調整を行い、現在まで持ちこたえてきました。
── 『二人三脚でオーナーさまを支えてきた』と。
コロナ禍に限らず、その時々で課題はつきもの。
とりわけこのエリアは県や市の観光行政とも密接に関わっており、時にはオーナーさまが強く意見を言えない場面もあります。
その意見を拾い上げ、代弁していくのも弊社の役割と感じています。
── 人の賑わいも回復傾向です。将来に懸ける地域への期待は。
観光地としてはもちろんのこと、地域住民にとっても便利で魅力のあるエリアになってほしい。
休憩スポットや駐車場の不足など以前からの課題もありますが、それらを改善して多くの人に来ていただけるような場所になってほしいですね。
2024年で創業30周年!感謝の心忘れず。
── 御社が強みとしている点はいかがでしょうか。
自社物件をはじめ土地やテナント、アパート、駐車場など売買・賃貸の両面で手広く物件を紹介できる点が一つ。
そして長い経験で積み重ねてきた賃貸管理の実績。
さらにスタッフの人柄の良さも強みですね。
── 社員教育にも注力をされている。
仕事柄クレーム対応は多いのですが、その時にお客さま目線で対応することを心掛けています。
オーナーさまやテナントさまのお役に立てるよう、そしてオーナーさまが安心して物件を任せていただけるよう、正直な管理を続けています。
── 密なコミュニケーションが大切。
来年で30周年ですが、その間にご縁のあったお客さまにはしっかりと感謝を伝えるようにしています。
やはり、お客さまあっての仕事なので、日ごろのお礼に限らず、時節のご挨拶なども欠かせません。
そういった心掛けも、物件を任せてもらう要素となっているのではないかと思います。
── さて、昨今の沖縄を取り巻く不動産の状況についてはどのように捉えていらっしゃいますか。
コロナ禍前は本土の業者が多く参入し、その影響で地価が高騰し、県民が購入できないという状況が生まれました。
それがコロナ禍を経て、少しずつリーズナブルになってきているという感覚です。
昨年までは売買も低迷していましたが、今年は既に何件か取引もあり、明るい兆しに期待しています。
── 今後の好転化に期待ですね!
竹に学ぶ『共存共栄』の心
── 泉川代表のことについてお伺いいたします。座右の銘としている言葉は何ですか。
「共存共栄」「おもてなしの心」ですね。
先日、ジャーナリストの故・立花隆さんの生涯を追う番組の中で、竹の生態を引き合いにしたエピソードがありました。
密生する竹は地下茎で一つに繋がっていて、人間の様々な知識も一つの根に繋がっているという話でしたが、これを聞いて様々な生命も根本は繋がっているんだということに気付かされ、共存共栄の重要さを感じました。
また、最近読んだ『「生命」の進化』という本によれば、人間の細胞は約37兆個あるといわれ日々約2000億にも及ぶ細胞が入れ替わっているそう。
私達は毎日、何も考えなくても身体が勝手に細胞を再生し、修復して元気に活動できるように保たれている。
そういった生命の神秘もあり『私たちは生かされているのだな』と。
周りに生かされているという感謝の想いがポリシーとしてあり、スタッフにも『相手に対して感謝の心を持って接してほしいな』と思います。
── 感謝の心は大切ですね。ところで、趣味は何かございますか。
学生の時に合唱部で活動していて、コロナ前まではコーラス部の集まりに参加していました。
それと旅行も好きで、学生の頃にはバックパッカーで数か月かけてヨーロッパを旅したり、本土に住んでいた時には東北地方を一周したりということをしていましたね。
そろそろ以前のように旅行を楽しめるかなとウズウズしています。
── 旅行を楽しめる日が楽しみですね。本日は貴重なお話、ありがとうございました!
有限会社コスモ・エンタープライズ コスモ不動産
- 所在地
沖縄県那覇市牧志2-7-22 ソシアルビルコスモ
- 営業時間
09:30~18:00
- 定休日
土曜1・2・3、日曜、祝日、年末年始
誰もやっていないことを積極始動!自然溢れる古宇利島を盛り上げる!
琉球フロンティア株式会社
田村 将士さん