照明器具の選び方
2023.12
家づくりを進める中で間取りや動線と同じくらい大切なのが照明計画。
単に暗い場所を明るくするだけではなく、光と影の陰影を楽しむことができて一気に空間が見違えます。
今回は照器具の選び方のポイントについてお話します。
目次
光の色の違い
光の色を見て「白っぽい」「オレンジっぽい」と感じる違いが「色温度」です。
色を「K(ケルビン)」という単位で数値化し数値が高いほど青白く、低くなると赤みがかった色に見えます。
電球色(3000K程度)
白熱灯に似せた色味で落ち着いた温かみのある雰囲気。
リラックスできる。
温白色(3500K程度)
やや温かみがあり、自然な色合いに見せてくれる。
電球色と同じ空間で混ぜて使ってもあまり違和感を感じない。
昼白色(5000K程度)
蛍光灯のような爽やかな白い光。
勉強をする場合など集中できるのでおすすめ。
昼光色(6500K程度)
一番明るく文字が読みやすい。
目が疲れやすくなるため、長くいるリビングなどには不向き。
明るさの選び方
電球を選ぶときに、今までの基準だった「100W(ワット)」などの「ワット」単位から「1520lm(ルーメン)」「100W相当」などのLED電球の表記で選び方が分からないことはありませんか?
「lm(ルーメン)」とは
LED照明の明るさの単位。数値が大きければ大きいほど明るくなります。
「W(ワット)」とは
明るさの単位ではなく、消費電力を示す単位です。
LED電球のパッケージに記載されている「100W相当」とは「100Wの消費電力を使わないけど同等の明るさが出せる」という意味合いの表記になります。
一般白熱電球からLEDに取り替える場合「60Wなら810lm以上」「100Wなら1,520lm以上」を参考にしてみてください。また、新しく設置する場合は「60W相当1灯で1帖」「100W相当1灯は2帖」を目安に必要な数を決めています。
照明器具の種類
設置される場所で選択できる照明器具が変わってきます。
天井に取り付けるタイプの「シーリングライト」やインテリア性の高い「ペンダントライト」
壁のアクセントとなる「ブラケットライト」、天井に埋め込む「ダウンライト」、おしゃれな空間をつくる「間接照明」など、さまざまな照明があります。
ランプと照明器具が一体型タイプより、ランプが切れた時に自分で交換したいという要望から、ランプ型を選ぶ方も多いのですが、実は器具よりもLEDの寿命のほうが長く、器具が先に壊れることも…。
人気があるのは自分で照明器具の変更が可能な引き掛けシーリング設置型の照明器具やライティングダクトレールですが、「器具自体が安い」「空間がスッキリみえる」「掃除の手間が少ない」という理由からダウンライトは長く人気で、近年はより空間の邪魔をしない「Φ(ファイ)75」「Φ100」が主流です。
おすすめの便利な機能
調色機能
光の色を調整できる。
昼間は昼光色を使い勉強やお仕事、夜は電球色に切り替えリラックスモードへ。
調光機能
明るさを調整できる。
人によって必要な明るさが違うため細かく調整できて便利。電気代も安くなります。
照明をスマート化
生活スタイルに合わせて自動照明設定が可能に。
スマホやスピーカーで簡単に操作できます。
消し忘れがなくなり、設定によっては外出先でも操作ができるため防犯対策にも活用することができます。
照明計画は慎重に
リノベーションの間取り決定後は、早めに照明計画に取り掛かることをおすすめします。
内部の解体作業後には床下などの配線工事が始まります。それまでに照明計画を決定しないと取付や位置変更ができなくなることも…。
後から変更するには再度、配線工事が必要となり追加で費用が掛かってしまいます。
部屋全体の雰囲気をイメージしながら照明計画を進めることも大切です。
例えば、濃い色の内装にする場合は光が反射しにくいので同じ照度でも全体的に暗くなります。
雰囲気と一致するのか考えながら計画しましょう。
最近増えている施主さまからの支給品は、作家さんの作品やお気に入りのブランドの照明器具など、好みの商品が選択できますが、注文から受取・検品まで施主さまの責任で行う必要があるほか、不具合が起きた場合には保証ができないケースも少なくありません。
自分で取り付けられる「引き掛けシーリング」のタイプは、比較的不具合のリスクが少ないように感じますが重さによっては取り付けられないこともあるので、よく相談することが必要です。
機能面・演出面を考慮した魅力的な照明計画の参考にしていただければ幸いです。
あなたの理想を聞かせてください!
住宅のプロがあなたの理想を実現してくれるリノベーション会社をご紹介いたします。沖縄の多数のリノベーション会社からあなたと相性ピッタリのお店を厳選します。
理想のリノベ専門店を見つけるには?