リノベーションで意外と迷う『棚板』
2024.09
お客さまとリノベーションについて打合せする時は間取りや設備などを中心に進めることが多いのですが、細かい打ち合わせに入っていくと、意外と皆さま迷われるのが「棚板」なんです。
棚板は普段意識することが少ない部分になるので、気にされない方が多いのも事実です。
今回は、リノベーションのプランを考える際に棚板を適材適所で選ぶためのポイントと、棚板に使用される一般的な材料をご紹介します。
材料により特徴や利点などがあるので、用途や予算に応じて選ぶようにしましょう。
目次
棚板の材料と特徴
合板
シナ合板
表面が滑らかで、ペイントや塗装がしやすい。見た目が綺麗なので、家具製作などにも使われます。
ラワン合板
比較的安価で、加工もしやすい。DIYや簡易的な棚に使われることが多い。
天然木材
無垢材
自然な木目や質感が美しく、強度も高い。耐久性もあるが、コストが高くなりがちです。オーク・ウォルナットなどが有名。
集成材
複数の木片を接着剤で結合しているもの。無垢材よりは安価で、加工がしやすい。タモ・杉・メラピーなどが有名。
MDF・ランバーコアなど
- 木材を細かく砕き、接着剤と圧力で形成された板。比較的安価なものが多い。
化粧板
ポリエステル化粧板
高光沢で美しい仕上がりの板。パーティクルボードやランバーコアなどに貼って使用されることが多い。
メラミン化粧板
ポリエステル化粧板と同様に、パーティクルボードやランバーコアなどに貼って使用されることが多い。耐久性があり、傷や汚れに強い。
ガラス・金属・アクリルなど
- 用途によりガラスやアクリル金属などを使用することもある。耐久性はあるが素材によりコストの開きがある。
棚板の材料を選ぶ際は、耐久性・コスト・機能性・デザインなどを考慮して最適なものを選ぶと良いでしょう。汚れがつきやすい所や、湿気が多い部分などで使い分けが必要です。
棚板の仕上げ方法
塗装仕上げ
ペンキ仕上げ
色の選択肢が多く、好みの色に仕上げられる。
ステイン仕上げ
木目を活かしつつ色をつける。
天然木材の仕上げ
オイル仕上げ
木の自然な風合いを活かしつつ保護する仕上げ。
ワックス仕上げ
木材にツヤを与え、保護する仕上げ。
ラッカー仕上げ
表面に強固な保護槽を作る仕上げ。傷や汚れに強い。
化粧板仕上げ
メラミン化粧板
耐久性が高く、傷や汚れに強い。種類が豊富なのも特徴。
ポリエステル化粧板
高光沢で美しい仕上げ。掃除もしやすい。
木材の特性と、どのような場所で使用するかを考慮して仕上げを決めると良いでしょう。
よく触る部分や保護したい場所がある場合はより強固な仕上げが必要になることもあるので、使い勝手を想像しながら決めていくとやりやすいと思います。
棚板の使用場所と使用方法
ここまで挙げた「棚板の種類」と「仕上げ方法」を参考にし、耐久性や機能性、デザインも含めて『どこで使うか』がポイントになります。
例えば、食事をするカウンターのような場所には天然木材などのしっかりした棚板を使う事が多いです。
逆に、収納の中の棚板はポリエステル化粧板やランバーコアなどに塗装仕上げされたものがよく使われます。
また、洗面室・トイレなどの棚はメラミン化粧板などが使用されることがあります。
このように使用箇所によって使い分けることで、より機能的に棚板を利用することができます。
最後に
皆さまいかがでしたでしょうか？棚板一つでもさまざまな種類があるので、使い勝手や見せたい所、使い分けも楽しいはずです。
リノベーションをする際は間取りや設備も重要ですが、こういう細かい部分への配慮もリノベーションのポイントになるかと思います。
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この記事を書いた人
鈴木 良暢（すずき よしのぶ）
株式会社TeachPlus 宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー。
茨城県出身。リノベ・アウトドア・サウナ好き。
株式会社TeachPlus
私たちTeachPlusは、不動産の知識と経験を活かし、「暮らしやすさ」にこだわった建売住宅・リノベーションなどを提案している会社です。
「一つのつながりを喜びに変える」を企業理念に、感動を共有できる会社を目指しています！
※株式会社TeachPlusはリノベーション協議会の会員です。
