若年夫婦の住む家
2022.04
若年夫婦や子育て世帯の方々が結婚や出産などでの生活スタイルの変化から中古住宅の購入を考えている方や、リノベーションを考えているご夫婦も多いのではないでしょうか。
そこで、住宅を購入するにあたって押えておきたいポイントをまとめました。
目次
住宅ローンと購入時の諸費用
住宅を購入する際に自分がどの位の住宅ローンを組めるか、気になるといった方もいらっしゃると思います。
各金融機関によっては違いがありますが、目安としては世帯収入の6倍(例えば、夫の年収300万円、妻の年収300万円=600万円×6=3,600万円)が借入目安です。あくまでも一般的な目安ですので、借入の際は金融機関へ問い合わせてください。
3,600万円が借入れ可能な金額だと、3,600万円の物件が買える?
そうではありません。住居購入時に考えないといけないのが、諸費用及び仲介手数料、主に印紙税・登記費用・不動産取得税・融資手数料などがあります。
印紙税
印紙税とは土地や建物を売買する際に作成する契約書に貼る印紙代です。契約書の種類によって税額は変わります。
登記費用
土地や建物を取得後、法務局の登記簿に登記することで所有権を示すことになります。登記をする際に登録免許税という税金を納税します。これは固定資産税評価額に一定の金額をかけた金額になります。
不動産取得税
不動産取得税とは、土地や建物を買う際にかかる税金です。これは購入時に納めるのではなく、入居後数か月すると都道府県から納税通知書が届き金融機関で納めます。不動産取得税は軽減されることもありますので、各都道府県へ問い合わせてください。
融資手数料
住宅ローンを借りるとき金融機関へ融資手数料を支払います。金融機関で異なりますが、融資額×2%を目安とするのがいいでしょう。
仲介手数料
仲介手数料は不動産会社に売買の仲介業務を依頼した場合に発生します。物件の売買価格によって上限が定められており、400万円以上の場合は(売買価格×3%)+消費税となります。
その他、司法書士への報酬、火災保険、地震保険などの費用がかかり、マンションの場合は管理費や修繕積立金がかかります。
このように住居を購入するときには建物の売買金額以外にも大きな費用が発生するので、物件価格とそれにかかる諸費用総額を計算し、子育て世帯は育児にかかる費用を考え、無理のない範囲で検討するのがいいでしょう。
設備や間取りを考える
ここまでは住宅を購入する際の費用のお話をしましたが、ここからは実際に生活することを前提としてどんな間取りが良いか、どんな設備(注)が便利かを事例を交えて考えていきます。
子育てをしていると普段気にしていなかった事が弊害になったり、意外と便利だったりと様々な気づきがあります。
(注)設備とは…キッチンや洗面化粧台・トイレなどの住宅設備のことです。
入浴~着替え
新生児~1歳までの頃は入浴する際に沐浴をさせますが、沐浴の方法でご両親の体(体勢)への負担も影響するので、どんな方法にするかを考えます。
- キッチンのシンクにベビーバスを置く
- 洗面化粧台のボールを利用する
- 浴室にベビーバスを置く
これらが代表的な沐浴方法になると思います。
ベビーバスを置く高さが低ければ、膝や腰に負担が大きく腰を痛めたりする可能性もあるのでキッチンか洗面化粧台が良いでしょう。
キッチンのシンク高:80~90cm、洗面化粧台高:75~80cmが一般的な高さになるので、物件探しの際もキッチンのシンク・洗面化粧台の大きさ高さを参考に探してみるのもいいかもしれません。
入浴後の着替えも沐浴と同じく高い位置での動きの方が身体への負担は少なくなります。そこで洗面所にカウンターがあると立ったまま着替えができるので、重宝します。
間取り
子育て中の方は子供の様子が気になり、(特に食事作り・皿洗い)家事に集中できないといった意見も多いのではないでしょうか。
対面式のキッチンだと問題ないのですが、物件の価格によっては壁付けキッチンやキッチンが壁で仕切られている部屋もあると思います。
そこで、壁を取り除く・壁付けキッチンから対面キッチンへ変更するなど計画をたてて購入を検討しましょう。
諸費用を含めた住宅ローンと設備の話を大まかに説明しましたが、これから結婚や出産を控えていて住宅の購入を考えられる方は、自己資金がどのくらい使えて住宅ローンはいくら借りることができるか金融機関へ相談しつつ、リノベーションを担当してもらえる会社と現地へ同行してもらうなど綿密に打合せをすることが理想のマイホーム探しになるでしょう。