「新築」と「リノベーション」は、どっちがよい?
2023.04

皆さんは「住宅」を考える時、何を基準に選びますか?
構造、予算、デザイン、場所など…ポイントはそれぞれ違うかと思います。
「家造り」と言えば今までは新築が当たり前でしたが、近年では「中古住宅を購入してからリノベーションする」考え方が増えてきました。
生活様式や家族構成の変化に伴い、人々がどのように「住宅」について考えているのか?
「新築とリノベーションは、どっちがよいか?」について考えてみましょう!
皆さんの家造りのヒントにしてみてください。

目次
ポイント1:新築・リノベーションの考え方
『新築の住まい』というと 「土地選び」や「設計」、「建築」と、楽しい事がたくさんありますが、これらには時間と予算がかかります。
『新築』なので、「もちろん全てが新品で、イメージ通りに設計した理想の住宅を建てたい!」と考える反面、自由設計だとついついやりたい事が増えてしまい、予算が合わず計画変更することになった…なんて事はよくある話です。昨今の資材高騰も相まって、悩ましい部分でもありますね!
一方「リノベ-ション」の場合、築年数・構造・建物の状況を踏まえた上でプランニングしていきます。
適度な制限のもと自由度があり、工事箇所や予算を考えながら検討できますが、工事中に図面と現場が違うことや、解体後に判明した工事箇所など、リノベーションならではのトラブルも起こったりします。
その上で、新築とリノベをイメージで比較してみましょう!

このようなイメージを持たれている方が多くいらっしゃいますが、条件などで内容は変わると思いますので、ご参考までに。
ポイントは「資金計画はしっかり抑え、やりたい事をまとめること」です!


ポイント2:意外と知らない住宅ローン
資金計画の際、購入する物件でローンの考え方が変わるので要注意です!
金融機関で審査内容は変わるのですが、最近は新築だけでなく、「中古購入+リノベーション」も住宅ローンを組めるようになってきております。
新築の場合は35年より長いローン商品がありますが、リノベ-ションの場合、築年数や土地建物の名義、完了検査等の状況、増改築の有無など確認すべき点が多く、それらを踏まえ条件が決まります。
リフォームローンの場合、金利が高かったり、借入年数が短かったり、住宅ローンより厳しめなので、自分にあった返済計画をしっかり検討することをおすすめします!


ポイント3:多様性のある暮らし
お客さまから新築とリノベーションのどちらがよいか相談をされる時、よくお話しするのが「どのように暮らしたいですか?」です。
最近の傾向として、趣味やライフスタイルが多様化しているため様々な暮らし方があり、「自分らしさ」のようなものを中心に検討される方が多いです。
例えば、自転車が趣味の方には自転車置場が必要で、キャンプが趣味の方には大きな収納庫が必要だったりと、暮らし方は人それぞれです。
その人の暮らしにフィットさせるのが私達の役目であり、その先にあるのが「新築」や「リノベ-ション」になるのです。
以前は、間取りやリビングの大きさで選ぶ方が多かったのですが、コロナが発生したあたりからTVを必要としない方が多くなったり、家で仕事する機会が増えたことでヌック(2~3畳程度の小さい居住空間)や小部屋が必要だったり、ペット需要の増加の影響か、キャットウォークやペットドアなどのリクエストも増えてきました。
生活スタイルに合わせる暮らしが、快適に過ごせる第1歩のような気がします。


最後に:暮らしを楽しむ
「新築」と「リノベーション」を選ぶうえで、いくつかポイントをお伝えしましたが参考になりましたでしょうか?
その人がその人らしく、快適で暮らしやすいスタイルであれば、私は新築でもリノベでも良いかと思います。
何を優先するかはそのご家庭で変わるので、「バランス良い暮らし方」が一番だと考えます。
